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【NEW!】森の中のリンドウ観察記録
「リンドウから知る那須平成の森」について

”リンドウから知る那須平成の森”の活動とは?

那須平成の森では、ふれあいの森 園路内の一画を植生調査及び整備のために利用しています。
2013年より毎年参加者をつのり、「モニタリングプログラム リンドウから知る那須平成の森」として活動を行ってきました。

目的

那須平成の森は以前馬の放牧がされ、その当時は草地でした。現在は森となり、笹が足元を覆って、草地の姿ではなくなりました。
この森だけでなく、日本では近年草地は減り、それに伴い草地に適した植物は減少しています。
そのため、この調査プログラムではリンドウをはじめとする草地の植物の植生調査と整備をし、草地に適した植物や生き物について観察をする、維持に必要な管理手法を検討するという活動です。

実施期間

2013年~2018年 9月リンドウ開花時期の内の1日間
参加総数 31名

調査対象


リンドウ(リンドウ科)
高さ20~30cmの多年草。青紫の花が頂部にまとまりつく。和名は竜胆。

調査場所

那須平成の森 ふれあいの森 園路内の窪地

実施内容

・調査区内に設置した4つのコドラート(A,B,C,D)内と区域外のリンドウに目印をつけ、数を数える
・調査区内の笹刈りする
・リンドウの本数を前年と比較し、増減をみる
※コドラート:ある一定の大きさの方形に区切ったもの

実施結果

2013年の開始年は総数13本でしたが、2017年には110本になりました。
5年間で約100本、リンドウが増えました。
毎年徐々に増加傾向にありましたが、2015年から2017年は1年ごとに約30本増加しました。

結果から考えられること

調査区を含むこの森は足元が笹によって覆われ、日の当たらない場所でした。定期的に笹刈りをすることで日が当たり、リンドウが成長することができたのではないかと思います。
この調査では、新たにリンドウを植えたり、種をまくことはしていないので、土の中に眠っていた種や、現在生えているものから種が自然にまかれ、徐々に増えていったのでしょう。
少し人の手を加え続けることによって以前の草地の姿に近づくことができたと思われますが、笹(ミヤコザサ)は毎年生え変わるので、今後も草地の状態を保つことを考えるのであれば、定期的な笹刈りの必要があります。

これから

この調査プログラムではリンドウやセンブリを対象としていますが、草地の環境に近づくことでその他の草地に適した生き物にも変化がみられたり、他の生き物との関わりをみることができるかもしれません。

センブリの調査結果はこちら

最後に

自然は触れずにそのままであることで保たれるものもありますが、人が手を加えることによってみられるものもあります。
人の利用があり草地の環境であった場所がなくなり、リンドウのように以前あった生き物が姿を消すことによって、その生き物と食べる食べられるなどの関係があった生き物にも影響があると思われます。
この調査は人と自然の関係と、多様な自然の大切さについて考える調査プログラムです。
ぜひみなさんも一緒に体験し、わたしたちにも関係する自然について考えてみませんか?

 


 

 

調査対象②


センブリ(リンドウ科)
高さ5~15cmほどの二年草。葉は対生し、頂部に白い花をつける。和名は千振。

調査方法

リンドウと同様

調査結果

センブリは6年の中で増減を繰り返しています。2015年に6年の内、最大数の119本になりましたが、リンドウと異なり、その後は減少傾向で調査開始年を下回っています。

結果から考えられること

調査区のコドラート内は、窪地で水はけが悪いため、水が溜まりやすい場所です。
センブリは高さが約5cmと低いものが多いので、降水量や積雪量によって影響がみられるのではないかと思われます。
しかし、降雪量は2014年が多く、積雪量は2013年が多かったので、天候による影響とみるには難しいかもしれません。
今後の経過により、傾向がみえてくるのではないでしょうか。

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