【那須ビジ便り】秋の気配 那須岳登山道自然情報

 

 

 

立秋も過ぎ、お盆ですね。

気づけば、那須高原も晩夏の花々が咲き始めています。
連日の猛暑に、早く終わってほしいと願っていた夏ですが、秋の気配が見えはじめると「もうちょっと夏でいて…」と寂しくなります。ひとはわがままですね。

 

さて、昨日はひさびさに那須岳の登山道巡回に行ってまいりました!


峠の茶屋駐車場から登山道に入ると、さっそく背の高い真っ白な野菊が迎えてくれました。
ゴマナです。


ヤマハハコ(キク科)の、もこもこした白い花。

 


ホツツジ(ツツジ科)のくるくる巻いたピンクの花。
小さな花ですが、群落になるので目立ちます。

峠の茶屋周辺では、もう花期も終盤で散り始めています。

 


登山口からすぐの樹林帯では、林床を埋めるようにマイヅルソウ(キジカクシ科)が結実しています。
これはまだ未熟で、完熟すると真っ赤な透明感のあるルビーのような実になります。

 


ツツジ科のブルーベリーの仲間も、もう実を付けています。
これはオオバスノキ。
本来はぷっくりブルーベリーそっくりの丸い実なのですが、実の時季が終盤なのかそれとも乾燥しているせいか、しおしおにしなびていました(^^;
(8/19付記:オオバスノキをクロウスゴと書き間違えていたので修正しました)

 


春の名残、ヒメイワカガミの果実。

 


初秋の花、ヤマトリカブトも咲き始めていました。
毒草で知られていますが、花はこんなに美しく高貴な紫色なのです。


花の形が、舞楽の頭にかぶる装飾品「鳥兜」に似ているので付いた名前だそうです。
昆虫に花粉を運んでもらうために、このような不思議な形になったのだとか。

花の中を見てみると、花粉のついた雄しべがびっしり生えています。
虫はこれをかき分けて行かないと、奥の蜜を得られないという構造。

なんだか鼻毛のもさもさ生えた、おじさんの鼻みたいにも見えますが(笑)

 

さて、樹林帯を出た中の茶屋跡あたりから、花の種類が変わってきます。


山道の両側は、ウラジロタデの綿みたいな花穂ばかり。

お盆休みに入り、登山やロープウェイ利用のみなさんで山は大賑わいです。


朝日岳は今日もカッコイイですねー(*´ω`*)

 

 
シラタマノキ(ツツジ科)も実が熟し始めています!


ブルーベリーそっくりのクロマメノキ(ツツジ科)もあちこちに。

オオバスノキとそっくりですが、一番わかりやすい違いは、葉が厚く丸っこいところ。
これが秋には深紅に紅葉して、山肌を飾ります。


カーペットのように群落を広げるガンコウラン(ツツジ科)。
こちらも、まっ黒に熟し始めています。

 

そして那須岳といえば、リンドウの仲間!
今回、峰の茶屋付近で2種類の開花を確認できました。


オヤマリンドウと思われる株。
普通のリンドウよりは、つぼみも花もふっくらした感じ。
株の頭頂にだけ花がつくのは、リンドウと同じですね。

画像は一見、つぼみのように見えますが、リンドウの仲間は陽がかげると花を閉じてしまいます。

こちらはエゾリンドウと思われる株。
リンドウ、オヤマリンドウとの違いは、株の頭頂だけでなく、下部まで葉のわきに花がつくこと。

ちなみに、花屋さんで「リンドウ」といって売られているのは、たいていこのエゾリンドウということです。

 

山は秋の気配です。
往く夏を惜しみつつ、山を楽しみたいと思います。

(遠山)

 

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